映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「夜は短し歩けよ乙女」


 ”天然キャラの少女に

   萌える男子の純情!

  キュートで奇抜な恋愛小説in京都”

4月5日発表予定の2007年本屋大賞ノミネート作品森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店。06.11.30刊)を読んだ。

なんとも痛快な青春恋愛小説である。
こんな彼がいたら女性はクラクラ。
おじさんには、こんな彼女と、とことんお酒を飲みたいと思うことうけあいである。

舞台は京都。これがいい味。
魑魅魍魎は跋扈する京都の街に巻き起こる狂乱絵巻の「鴨川ホルモー」(万城目学著)と同様に、京都が生き生きと神秘的に描かれている。

著者の森見登美彦(もりみとみひこ)は、79年奈良県生まれで京大卒。
彼と彼女が交互に語るその語り口がうまく、摩訶不思議な森見ファンタジー・ワールドに引き込まれてしまう。
この本はコメントが難しい。
読み進めるうちにイメージが膨らむのが楽しい。
ともかく読んでみて欲しい。