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厳しい映画批評をする日経新聞「シネマ万華鏡」で、★★★★★(今年有数の傑作)の評価を受けた作品。
なるほどまったく新しい、しかも007映画の面白さをふんだんに踏襲した力作だ。
「カジノ・ロワイヤル」は、イアン・フレミングによる原作小説の第1作。
だが映画は、敵はテロリスト、携帯電話が通信手段で、「冷戦のころが懐かしい」という現代に移し変えられている。
007のライセンスを取得して間もないボンド役には、ダニエル・クレイグ。
野性的で粗削りな新ボンドは、まさにはまり役であり、かっこいい。
生身の人間を感じる新しい6代目ボンドが誕生。
彼が本気に惚れるヒロイン(エヴァ・グリーン)は、知的なキャリアウーマンという設定も現代的で、ドラマを最後まで盛り立てる。これまでのボンドガールとは一味違う。
このボンド役とヒロイン役が、ぴたりとはまったのが成功。
ボンドの上司M役は「別の役者に替えるには、ジュディ・デンチは素晴らしすぎる。」とマーティン・キャンベル監督が絶賛したように彼女だけが踏襲されていて、007映画の雰囲気も充分。
早くも次回作が期待される。