映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

あの「スター・ウオーズ」が3D立体映画になる

最近また、ハリウッドでは3D立体映画に関心が高まってきたようだ。

DVDやホームシアター普及の影響で、映画館離れを食い止めようとしている動きである。

ジョージ・ルーカスが「スター・ウオーズ」シリーズ全作品を3D立体映画としてリマスターし、再上映すると発表。まず07年に「エピソード4」の3D版を公開する予定だという。

このような通常版から3D版への最新変換技術の評価は高く、あのピーター・ジャクソン監督も「長い映画の歴史のなかで、最もエキサイティングな開発のひとつ。」と絶賛しているほどの優れた技術のようだ。

3Dというのは「3DIMENSION」の略で、三次元のこと。

立体映画は、二台のカメラを使って同じ映像を右目用と左目用に二重に撮影して、それを特殊なメガネでみると立体的に見えるというもの。

50年代、テレビの普及に対抗して、ハリウッドは立体映画として「肉の蝋人形」(53年)など数多くの作品が作られた。

ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」(54年)も立体映画で作られたが、ブームも去り、メガネのわずらわしさや眼の疲れなども加わって、日本では通常版で公開された。

この作品、さすがヒッチコックだけあって、遠近感ある優れたカットが多く、特にグレイス・ケーが殺されそうになる場面で、はさみが加害者に突き刺さるあたりは立体効果抜群であろうと思われた。

日本でも3D版で再上映して欲しい。観たい!



3D立体映画の迫力をインターネットで体験したい方は、赤と青のメガネ(下記写真のようなもの)があれば、

スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」のホームページ (←クリック)で、体験できるので、お試しあれ。

本のほうでは、和田誠が3Dで描いた映画名場面イラスト集「3D」(91年刊。リブロポート社)が楽しい。

「第三の男」のラストシーンや「七年目の浮気」のモンローなどが飛び出す映画の絵本だ。

和田誠も立体映画が大好き。