映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

恋のダウンロードと団菊祭

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5月の歌舞伎座は、病気から復帰した団十郎が元気な姿を見せる舞台で盛況だ。

団十郎菊五郎一座が舞台を勤める団菊祭は、お祭ムードたっぷり。

夜の部を観てきた。



団菊の次代を担うふたり、海老蔵が「藤娘」、菊之助が「保名」を、それぞれ初舞台で舞う。新しい挑戦を見せる。

「黒手組曲輪達引」は、団十郎お家芸である「助六」のパロディーを、菊之助がが演じるというのも団菊祭ならではの演目。

仲間由紀恵のTVCM「恋のダウンロード」の下座音楽もあり、楽しい舞台だった。



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「保名」で思いだす映画は、「恋や恋なすな恋」(62年)。

大川橋蔵と嵯峨三智子の美しさが際立った作品。

内田吐夢監督が、歌舞伎・文楽を題材にした古典芸能三部作「浪花の恋の物語」(59年)、「花の吉原百人斬り」(60年)についで作られた東映映画。その後内田監督は、中村錦之助主演で「宮本武蔵」5部作(61年〜65年)を完成させる。油の乗り切った時の作品で、高校時代に観て、強い印象がある。