映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

フライトプラン

映画「フライトプラン」の昨日の新聞広告はこうだ。「早くも国内動員130万人突破!衝撃の<真実>に列島激震!」「上空1万mの密室に展開するミステリーとアクションに手を汗握る!」



この広告文は問題である。この映画を、ミステリー(=謎解き)映画として観てはいけない。最後に明かされる真相は、強引で、トリックもたいしたことはない。

この映画を、サスペンス映画として観るとけっこう楽しめる。サスペンス映画は、次の展開はどうなるのかにハラハラ・ドキドキ、観客を宙吊り状態(=サスペンス)に放置して、その過程を楽しむものなのだ。謎解きは不要。あのヒッチコック監督のサスペンス映画の傑作「北北西に進路を取れ」(59年)での最後に明かされる真相は、まったくつまらないもので、謎解きは二の次、サスペンスとして超1級の作品であった。



この映画は、主演女優のジョディー・フォスターのスター映画で、2時間のサスペンスを楽しむ映画なのだ。



【画像:38568.jpg】