映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「トランス」

ゴヤの名画オークション会場をギャングが襲撃。
競売人サイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は緊急時対応をするが、待ち構えていたギャングのフランク(ヴァンサン・カッセル)に頭を殴られて、記憶喪失に。
失われた名画を取り戻すべく、サイモンは催眠療法士エリザベス(ロザリオ・ドーソン)の催眠療法(トランス)を頼りに・・

この男二人と女の、わずか三人に絞って話が進む。
名画はどこに?、犯人は?、二転三転の展開。
実に手の込んだサスペンスで最後の謎解きまで面白く見た。

盗まれたゴヤの絵画「魔女たちの飛翔」の絵柄や、裸婦の名画にまつわるエロティックな趣向など、謎解き関連のスパイス味も効いていた。

スラムドッグ$ミリオネア」「127時間」のダニー・ボイル監督だけに、テンポ良く(良すぎるほど)、映画でしか味わえぬ興奮の102分間だ。