毎年この季節になると、映画雑誌「キネマ旬報・2月下旬決算特別号」が書店に平積みされる。私のように、この号だけは毎年購入するひとが多いので平積みとなる。
目的は、ベストテンの発表だ。2005年度ベストテン第1位は、日本映画が「パッチギ!」、外国映画が「ミリオンダラー・ベイビー」。
私のお気に入りの「キング・コング」が第8位にランクインンしてたのが嬉しい。
キネマ旬報ベストテンは、1924年(大正13年)から選出され現在なお継続しており、伝統があり、わが国で最も権威のあるものとされている。
戦後から日本映画黄金時代の頃までは、「文芸作品の映画化」や「社会派の映画」が特に評価されていた傾向があるように思える。
日本映画史の最高峰といわれている黒澤明監督の「七人の侍」は、封切当時1954年のベストテンの第3位にすぎなかった。第1位は、木下恵介監督の「二十四の瞳」。この「壷井栄の文芸作品」で「反戦映画」に対して、「七人の侍」は「映画のために書き下ろされた脚本」で「娯楽時代劇大作」であったからかもしれない。
なんだかんだといっても、やはりベストテン選出作品は、私はできるだけ観るようにしている。
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