昨日、作曲家の伊福部昭さんが亡くなった。91歳だった。
日経新聞の死亡記事には「映画「ゴジラ」音楽作曲 伊福部昭氏死亡」という見出しにあるとおり、若くして国際的な注目を集めた作曲家であるが、 300本を超える映画音楽を手がけ、有名なのが、映画「ゴジラ」(54年)の、あの重層で、単純なリズムの繰り返しのテーマ音楽だ。
彼の映画音楽は、映画が始まって、クレジットタイトルに「音楽 伊福部昭」と出るまでの間、音楽の導入部を聞いただけで彼の作曲した作品であると判ってしまう。それほど個性的で、土俗的エネルギーに満ちていた。社会派映画や戦争映画にマッチしており、全盛期のソヴィエト映画音楽に通じるものだ。
今夜は、「SF交響ファンタジー第1番」(83年。NAXOS版)のCDを聴きながら、冥福を祈ろう。
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