映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

木版画「木田安彦の世界」展

学生の頃、倉敷・大原美術館で出会った棟方志功の板画「釈迦十大弟子」を見て大きな衝撃を受けた。以後
棟方志功の展覧会があれば駆けつけ、食い入るように見ていた時代があった。
その時以来だろうか。衝撃の木版画に出会った。
「木田安彦の世界」展。
パナソニック電工汐留ミュージアムで3月22日まで開かれている。

木田安彦は私と同じ年齢の65歳。京都で育ち、木版画
ガラス絵などで注目の作家。
大英博物館に16点の木版画が収蔵されているという。

今回の展覧会は、木版画西国三十三所」36点とガラス絵「日本の名刹」30点の展示。
木版画は、雄大な構図と細密な彫りに息をのむ。
ワンポイントの色彩が黒の下絵に映え、ひきずりこまれる。
京都展でのポスターの「第16番・清水寺」では下部の赤がワンポイント。
ガラス絵も素晴らしく、ガラスの裏から着色していく技法で、鮮やかな色調が眼前に迫ってくる。
上部のポスターの「三十三間堂」では、金色がまぶしく荘厳だ。