映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ハゲタカ」


2007年にTV放映したNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」は、
実におもしろかった。

これまで経済ドラマというのは現実味が乏しいというのが相場だったが、これは違った。重量級のドラマだった。
手持ちカメラの多用、暗青色の色調など映像も実に新鮮だった。
ハゲタカの異名をとる主人公を演じる大森南朋がリアルで、その見事な演技にも感心した。

 

そのTVドラマの”続編”が映画になった。
NHKエンタプライズが企画し、東宝が製作。

監督も同じ大友啓史。
出演者もTVの主人公たち4人、大森南朋柴田恭兵栗山千明松田龍平がそのままの役で出演する。

それに、中国系ファンド代表役で新たに玉山鉄二が加わる。
この“赤いハゲタカ”との対決が見どころ。


最後に迎え撃つ秘策はあるのか?
最後まで読めないストーリー展開はスリリングで、映画版でも好調だ。

リーマンショックや派遣問題なども取り入れ時代を切り取る姿勢も意欲的。
難点は、情緒的なラストだけ。
サラリーマンが十分楽しめる数少ない経済ドラマだ。