映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「スター・トレック」


"「ロスト」「クローバーフィールド」のクリエイター最新作”


と、J・J・エイブラムス監督を前面に打ち出したキャッチ・コピー。
シリーズの最新映画化ではなく、新しい作品というイメージ戦略だ。

 

人気テレビ番組であり、映画のほうも10作ある、その長寿シリーズの映画第11作は、”原点回帰”というべき主役のカーク船長と副長スポックの若き日と出会いを描く。


無軌道な少年時代のカークとともに、バルカン人とのハーフであるスポックにも焦点があてられていて、飽きさせない。

 

テレビ番組だけあって、どうしてもセットである船内場面が多いというのがこのシリーズの特徴だったが、その船内もワープ場面をはじめ緊迫した船内ドラマに仕上がっていて、シリーズお約束場面も多数用意していて興味は尽きない。
敵のロミュラン人は顔に刺青と、わかりやすいのもお約束。

 

監督のJ・J・エイブラムスは「過去このシリーズにはまったことはない」と言うが、争いのない平和な世界、明るい未来観の脚本にほれて監督を引き受けたという。

これも”原点回帰”。
ということで、この映画はビギニングであり、シリーズを知らない観客でも楽しめる。

 

長寿シリーズの維持というものは簡単ではないようだ。
主役であるはずのターミネーターが脇役になってしまい期待を裏切った「T4」は、今後も不安である。
あのバッドマンが「ビギンズ」で見事に蘇ったように、この「スター・トレック」新シリーズは、今後とも期待できるかも。

 

”長寿と繁栄を!”これもお約束。