インドの映画といえば、学生時代に観た名作「大地のうた」、ハリウッド大作「ガンジー」が頭に浮かぶが、そんなインドのイメージも吹き飛ばす大迫力とテンポのノリ。
ノリにのった展開は、一気にアカデミー賞8部門受賞快挙へと登りつめたさまと重なってみえる。
スラムで生きぬくお話だが、愛の物語。
クイズ番組の進行と共に主人公の過去が語られるという
構成の妙。
クイズ問題と過去の人生経験が附合させることで、観客の興味を持続させる。
なぜクイズ番組に出演したのかが最後に明らかに。
”運命”の愛なのか。純粋で一直線の愛。まるで「ロッキー」の味わい。
最後には歓喜の踊り。
この元気印が、現代インドの活力なのだろうか。
子供時代、少年時代、青年時代とそれぞれに無名の俳優たちが生き生きと演技していた。無名だけにドキュメンタリー的な現実味を帯びてくるから不思議。
とにかく面白い映画で、そして感動もたっぷり。