映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「家族はつらいよ」

山田洋次監督「男はつらいよ」シリーズ最終作「寅次郎紅の花」から20年ぶりの本格的喜劇。
いや〜あれから、もう20年も経つのか!

監督最新作は、「東京家族」のキャスト8人が全員再集結して、別の家族を演じている。
主役の橋爪功をはじめ、全員息があっていて、まるでよく知った家族に再会したよう。

橋爪功吉行和子熟年離婚騒動となり、家族が集合するところから始まる家族物語。

次男の婚約者・憲子(蒼井優)が、家族をまとめる役割に。
両親を東京に迎え、いちばん親身になってくれたのは血のつながった家族ではなく戦死した次男の未亡人・紀子(原節子)だった という小津安二郎監督の「東京物語」へのオマージュも。

ドラマに深みはないが、安心して監督久々の本格喜劇を楽しんだ。