映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「舞妓はレディ」

シコふんじゃった」など題名にもセンスが伺える周防正行監督作品としては、今回は変な題名だと思っていたら、「マイ・コア・レディ」だった。
田舎なまりの娘と言語学者、そう「マイ・フェア・レディ」。
アスコット競馬場デビューでの扮装や有名な歌曲”スペインの雨は広野に降る・・”パロディーまであるぞ。

娘と学者ふたりの恋物語というより、こちら周防作品は、母と娘の物語、あるいは「一生懸命の若者が本物」というテーマが主の娯楽映画なっている。

舞子見習いを演じる新星・上白石萌音が、可愛いく魅力的。
鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女の登場は、「ALWAYS三丁目の夕日」東北弁の堀北真希と同じような新鮮さを感じた。

脇を演じる富司純子渡辺えり竹中直人岸部一徳などの実力派が新人を盛たてる。
凛とした日本舞踊、バレーで鍛えたダンスで魅せる草刈民代は監督のご愛敬。歌はダメでも踊りはお任せ。

「本格ミュージカル」というわけではないが、監督のいう”唄と踊りがつきもののお座敷遊び”のノリで、楽しんで作られた映画なので、こちらも安心して楽しんだ。