珍しいアルゼンチンの映画。
アルゼンチンといえば、ペロン大統領夫人をマドンナ、チェ・ゲバラをアントニオ・バンデラスが演じ、戦後の政治情勢をも織り込んだミュージカル映画「エビータ」が浮かぶ。
現在と25年前を交錯して描くミステリー仕立てとなっていて、画面に釘付けとなる。特に、サッカー場での空中撮影からスタンド、犯人の追いかけ、芝生での逮捕までワンカットで見せる場面では、鳥肌がたった。すごい!
ブライアン・デ・パルマ監督の長廻しワンカットが有名な「ファム・ファタール」も真っ青だ。
駅での別離シーンや効果的な手持ちカメラの使用など、映像技巧にも優れ、こちらも画面に釘付け。衝撃的なラスト。最後にみせる瞳(顔)とは?映画の面白さがいっぱい詰まっているぞ。