映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「アフタースクール」


   ”甘くみてると ダマされちゃいますよ”

 

たいした宣伝もなく、主演も大泉洋佐々木蔵之介堺雅人の3人の地味そうな作品なので、映画館はガラガラと思いきや、広い館内も7分入りで、正直びっくり。


この映画、私をはじめ観客は「監督名」で観にきたのではないだろうか。
監督第1作「運命じゃない人」は、時間差映像の語り口で、最後におもわず”まいった!”と唸らせたのが、

内田けんじ監督(オリジナル脚本も)。


その監督第2作目だから、期待もふくらむ。
今回の映画も最後まで、観客はまんまとあざむかれ、

またも ”まいった!”
エンドロールが全部終わるまで帰ってはいけません。

 

どんでん返しが強烈だった「情婦」、「ステイング」、「テキサスの五人の仲間」
最後のシーンが衝撃的だった「ユージュアル・サスペクツ」、「ソウ」、「シックス・センス」など、トリック・ミステリーの傑作洋画は多いが、邦画界では稀有な作家である。

これからも内田けんじに注目していきたい。

 


だまされる快感を楽しむ映画。