映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

団十郎と「助六」

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「歌舞伎」といえば「助六」を連想する人は多い。

江戸東京博物館には、歌舞伎「助六」の舞台が常設展示されている。
また、今号の雑誌「サライ」歌舞伎特集の表紙を飾るのも団十郎演じる「助六」の舞台写真。

今月の歌舞伎座は、団十郎の「助六」がある。
これが楽しみで夜の部を見てきた。

歌舞伎十八番の中でもとりわけ重く扱われている「助六由縁江戸桜」の外題は団十郎家に限られ、初演当時の最先端ミュージックである河東節で上演されている。
今回も歌舞伎座ロビーには河東節出演者名簿が掲示されていた。

伝統的なお家芸である「助六」を、白血病を克服した団十郎が、元気に、粋に演じていた。
もう団十郎が花道に出てきただけで、大喝采
”待ってました!”
惚れ惚れする男伊達だ。

雑誌「サライ」の記事では、団十郎自身が白血病克服について「運良く、この病気の新薬が開発されて、私には効いたのです。」と語っている。よかった。
これからの活躍も楽しみだ。
荒事が好きな私には、団十郎のいない歌舞伎界は考え
られない。

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↑毎回お世話になっているイヤホン・ガイドの今月号