映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

歌舞伎十八番といえば「勧進帳」

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新春気分を味わうために歌舞伎座へ行ってきた。



昼の部公演は、初春を寿ぐ祝儀舞踊「松竹梅」から始まる。

松竹梅の三段返し舞台で、華やかに梅玉芝雀らが華麗に踊る。これで一気にお正月気分に。

続いての演目は、吉右衛門が「俊寛」を熱演。



お目当ての「勧進帳」は、弁慶役900回の偉業を成し遂げた幸四郎が、役にはまり、いつもながらの大舞台を盛り上げる。

勧進帳」過去10回は観ているだろうが、何回観ても飽きないから不思議だ。

この「勧進帳」、今月の大阪松竹座で、江戸の団十郎(弁慶)と上方の藤十郎義経)が史上初の共演ということで話題となっている。

こちらはNHKテレビ中継で観たが、こうした新しい試みは歌舞伎振興に大いに貢献するし、賛成だ。



一方、映画では黒澤明監督の第4作「虎の尾を踏む男たち」(1945年)が有名。終戦前後の窮状のためセット撮影のみで創りあげた映画。

弁慶役は大河内伝次郎エノケンこと榎本健一を強力役で演じさせて、大衆的な作品にしたことが斬新だった作品。