「ブラック・クランズマン」
この映画のキャッチコピーは、実に当を得ている。
”前代未聞の実話!
黒人刑事がKKKに侵入捜査
痛快リアル・クライム・エンターテインメント!”
舞台は、1979年、コロラド州。
黒人警察官ロン(ジョン・デビッド・ワシントン)とフリップ(アダム・ドライバー)がコンビで、秘密結社「KKK」に潜入捜査するというのだから、これだけでも笑える。
これが実話というのは、驚き。
その笑いと痛烈メッセージを放つのは、スパイク・リー監督。
第91回アカデミー賞では作品、監督など6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞したが、スパイク・リー監督が人種差別について熱烈なスピーチは、忘れられない。
時期を得て作られた映画で、まさに「映画は時代を映す鏡」。
「国民の創生」たるアメリカの人種問題は、
決して「風と共に去りぬ」ということにはならない。
評価 ★★★★☆