映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ハクソー・リッジ」

「ブレイブハート」のメル・ギブソン10年ぶりの監督作で、本年度アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされた。

"ハクソー・リッジ"とは、"のこぎり崖"。
そこは、第2次世界大戦で壮絶な戦いが繰り広げられ、多くの死者を出した沖縄の前田高地を指す。
その沖縄戦で多くの負傷兵の命を救い、アメリカ史上初めて非武装兵士として名誉勲章を受けたデズモンド・T・ドスの奇跡のような実話を映画化。

厳格な宗派のクリスチャンであるドス(アンドリュー・ガーフィールド)は武器をもたず、負傷した味方を助ける兵務=衛生兵を志願する。
武器をもたず戦場の前線に出るなど、日本の軍隊の中では絶対にあり得ないことだ。
信念をまげないドスの姿に強烈なショックを受けた。
”衝撃作”とは、こういう映画をいうのだろう。本年必見の映画。

クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」によって、硫黄島の戦いがリアルに描かれように、今回はメル・ギブソン監督により沖縄戦の熾烈な戦いを目の当たりにすることとなった。