映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「フランケンウィニー 3D日本語吹替版」

人形を1コマ毎に少しずつ動かし撮影するストップモーション・アニメの傑作といえば、
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(監督は、ヘンリー・セリックで、ティム・バートンは原作と共同プロヂュース)。

その”キモカワイイ”独特の世界が、今度はモノクロ3D映像でよみがえっててきた。
光と影の美しい不思議な世界で、カラーではなくモノクロで正解だった。

ティム・バートン監督が大昔に作った短編のリメイクという。
死んだ愛犬に対する想いを忘れない気持ちがひしひしと伝わってくる。
蘇った愛犬”スパーキー”は、継ぎはぎだらけの見た目でも、愛くるしい。

登場する脇役たちが、実に個性的。
エドガー、ナセル、トシアキ、など名前からいろいろ連想するのも楽しい。

見た目と違う人物では、ヴィクターが立ち直るきっかけをつくった理科のジクルスキ先生。
創造には愛が大切と教えるメッセージにも共感した。

日本産であるキティちゃんやガメラも登場し、その多彩な造形に最後まで飽きさせない。

人形の動きは実になめらか。
なめらかすぎて、全編CGアニメなのではないかと疑うほど。
ぎこちない動きも魅力なストップモーション・アニメなので、その魅力も残して欲しかったというのは、贅沢な注文か。