82歳となったクリント・イーストウッドが、「グラン・トリノ」から4年ぶりに俳優として出演。
年齢そのまま老いの現実や一人娘との関係と向き合う。
冒頭トイレで頻尿を激励する様子から、シワをさらけだしての演技には眼をみはる。
その姿は「グラン・トリノ」同様に、実にカッコいい。
娘を演じるのはエイミー・アダムス。
どうしてもディズニー「魔法にかけられて」のプリンセス役とダブってしまうのだが、今回の新たな恋は自然体だ。
「弁護士になったのはパパに誉められたかったから」という娘のいじらしさ。
その娘の有望な人生を邪魔したくない父親。
でも「パパと一緒に見ていた野球の場所は特等席」というように、ホントは弁護士よりも野球好き。
それがラストにむかって直球展開。
久しぶりに王道のドラマで、気持ちのいい映画を観た。
我ら老人に勇気を与ええくれるクリント・イーストウッドさん、引退はまだ早いですよ。