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シネコン映画館切符売り場の前は、女子中高生がいっぱい。
お目当てはケータイが生んだ映画「恋空」。
この映画、話題の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を抜いて大ヒット中なのだ。
その切符売り場の中を並んで、私が観たのは、
「ボーン・アルティメイタム」
こちらはアメリカでは超ヒット作だが、日本では「恋空」に押されて興行的には今一歩だという。
だが、これはすごく面白いぞ!
アクションサスペンス映画では、今年一番の出来。
記憶を失い、自らの正体を探ってきたジェイソン・ボーン(最もセクシーな
男性マット・デイモン)が、自分の過去の真実にたどりつくまでを描くシリーズ第3作の完結編。
手近かなものを何でも武器にしてしまう格闘シーン、携帯電話を使った逃亡・追跡シーン、カーチェイスなど、次から次へと115分息をもつかせぬ
ノンストップアクション。
しかも新鮮な感覚で緊張感・臨場感あるカットは、あの「ユナイテッド93」
(06年)で狭い機内を手持ちカメラで見事に描いたポール・グリーングラス監督の得意技。
記憶がすべて戻ってしまった主人公に、このシリーズ続編はありえないはずだが、ハリウッドのしたたかさは、きっと続編を作らせるに違いない。