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部屋から出られない主人公が暇つぶしに双眼鏡で近隣を覗き見し、殺人犯を見つけてしまう。
美人の恋人と追跡や侵入を試み、やがて、殺人犯は主人公に迫ってくる・・・
といえば、ヒッチコック監督の「裏窓」じゃないか。
この映画、まさにこの「裏窓」そのものの展開なのだが、サスペンス、、ホラー、コメディーとてんこ盛りの面白さ。
そして決定的な違いは、デジタル社会の小道具。
現代では携帯電話やパソコンを駆使するだけではなく、携帯カメラでの実況や、ビデオ、セキュリティー監視カメラが大活躍。
有線ゲームやPSポータブル、iPODなど若者アイテムが満載。
そもそも主人公が自宅から30メートル範囲しか動けないようＧＰＳセンサー監視装置が付いているという奇抜な発想。
そして事件の後日談はYouTubeで、というあたりもこの映画が若者に対象をしぼって、あーだこーだといろいろな話題でもりあがろうというのがみえみえなのだが、その作風が楽しく吸い込まれてしまう。
サスペンス映画として観ても十分面白い。
B級映画に理屈の話は禁物。ともかくノリを楽しむ。
この映画は予想外の拾い物だった。
