映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「仏像」展 一木にこめられた祈り

上野の東京国立博物館で「仏像」展を見てきた。

お目当ては、向源寺の十一面観音菩薩立像(国宝)。

今から20年ほど前に、滋賀の渡岸寺でこの観音像を見て、慈悲深い表情、ふくよかですらっとた姿のあまりの美しさに感動した。


その感動を木版画(右の写真)に彫ったほど。

これまで門外不出だったのが、初めて博物館で身近で見れるということで、行った次第。

やはりガラス越しでなく間近かで見ると、その造形美は驚くばかり。

全身を見ることが出来て後頭部の面なども迫力があった。

祈りの対象としてではなく美術品としても一級。

この国立博物館では、平成館のほかにも表慶館もオープンしていたり、本館では、写楽の描いた歌舞伎役者絵のなかから重要文化財の浮世絵20枚が一挙公開されていて、こちらもたっぷりと堪能した。