映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」

伝説の音痴ソプラノ歌手の実話を、メリル・ストリープヒュー・グラント共演で描く。

音痴なのにカーネギーホールでのリサイタルを可能にしたのは、彼女の音楽に対する情熱、フローレンスの莫大な財産があっただけではない。
夫シンクレアの献身的な支えがあったからで、その献身ぶりをヒュー・グラントがユーモアを交え見事に演じて、夫に焦点をあてた夫婦愛の作劇に感心した。
「マンマ・ミーア」でもお馴染みの歌が巧いメリル・ストリープに音痴らしく歌わせるところも嫌味なく、さすがアカデミー大女優の貫禄。

そうした彼女に拍手喝采をおくること必至の上質な伝記映画だ。
監督は、「クィーン」「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズ。

とにかく楽しく、面白く、幸せ感で一杯になる映画。