映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

マイケル・キートンといえば、「バットマン」であり、過去の俳優?だが、おっとどっこい、自虐ネタともいうべくこの映画で、見事復活!
すさまじい演技で、自身の「バットマン」ならぬ「バードマン」で一世を風靡したという俳優を演じている。
この二人がダブっていて展開が面白く、最後まで緊張感が持続する。
この緊張感は、ほとんど全編ワンカットのようなカメラワークに因るところが大きい。映像作りが驚異的なのだ。
ポップとマーラーが入り混じった音楽にも乗せられた。

現実と幻想が交錯し、徐々に壊れていく俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)。
壊れたその先は・・
娘サム(エマ・ストーン)が見ているのは下方ではなく、上空。

「バベル」で注目されたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。
アカデミー監督賞授賞式で、もうメキシコ人にはグリーンカード発行させないというジョークが飛び出したほどのハリウッドキラーだ。