映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「サンシャイン/歌声が響く街」

”英国の大ヒットミュージカルの映画化”
というので、ミュージカル・ファンのひとりとして見逃せない。

アフガニスタンでの兵役を終えた二人の若者が、スコットランドの田舎町リースに帰って来る冒頭の場面で、美しい街並みや幸せそうな街の人々が映しだされる。
そこに、二人が歌いだす「I'm on My Way 」が、軽快に響く。
ハリウッド・ミュージカルとは一味違う趣の音楽だ。

それもそのはずで、全篇を綴る歌は、スコットランドの国民的双子デュオ”プロクレイマーズ”の名曲の数々という。
初めて聞く曲ばかりなのだが、自然体でなつかしい感じがする。

夫婦の機微や家族それぞれの生き方を描いた現実味あるドラマよりも、あくまで歌が主役。
それを楽しめばよい。

来週には、独立の是非を問う住民投票を実施予定のスコットランドが、身近になったような気分。