映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

出光美術館 開館40周年

日本と中国の古美術を中心に1万点以上の所蔵品をもつ出光美術館が開館40周年を迎えた。

出光美術館は、出光本社のある東京丸の内の国際ビルの中にある。私はその国際ビル、真向かいにある新国際ビル、その隣にある新日石ビルの3つのビルに、時期もばらばらに合計9年間会社通勤してきたこともあり、この美術館とは開館以来40年間おつきあいしている。

お昼休みに、毎週のように通いつめた3年間があり、特に中国陶磁器の美しさに魅された。

昨日は出光美術館水曜講演会(会員限定)があり、黒田学芸課長の話を聴いた。

出光コレクション第1号は、江戸時代の禅僧仙崖の「指月布袋画賛」。

墨の線がいい、こんな楽しそうな布袋は他にない。

この絵の見方を、出光佐三は「月を指している布袋を観るとき、指ではなく月を観よ。指は枝葉末節、月は大局。」と、社内でたびたび説いたという。目先の些細なことに心奪われず、広い視野をもて、ということだ。



映画も、画面に映し出されているものだけを観ていてはいけない、画面の背後にあるもの観よ、と言っているようだ。