映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

十二人の優しい日本人

昨日WOWOWで、三谷幸喜陪審員法廷劇「十二人の優しい日本人」生中継を観た。

放映開始前に、三谷幸喜が生中継することが条件でWOWOWに許可したことが語られたとおり、まさに2時間余、緊張の舞台で、たっぷりと堪能した。



オリジナルは、アメリカCBS放送のTVドラマであり、この成功で、同じ監督・脚本による映画版「十二人の怒れる男」が1957年製作され、日本でも大評判となった。中学生時代にこの映画をロードショーで観て、感動したのも遠い記憶にある。



当時のTVドラマは、TVスタジオでの生放送が主流。このアメリカTVドラマもまさに一室内だけのディスカッションドラマであり、緊張感が要求されたことはいうまでもない。



わが国最初のTV単発ドラマの傑作とされるTBS製作の「私は貝になりたい」(岡本愛彦監督、橋本忍脚本)は、1958年10月放映であった。ドラマ前半をVTRで、後半を生放送で行われたという。



このような流れの中、今この舞台を緊張感をもってTV生中継で観ることに、感慨ひとしおである。