フランスの現代アート女性作家ニキ・ド・サンファルの大回顧展を国立新美術館で観てきた。
そのパワーに圧倒された。
これまで瀬戸内海・直島のベネッセや箱根・彫刻の森美術館などで彼女の野外造形作品を観ていたので予備知識はあったのだが、今回これほどのパワーで迫ってくるとは、思いもよらなかった。
土偶、岡本太郎、神話、跳躍、ウーマン・リブ、反抗、ボーボワール、女神、娼婦、ガウディー、・・
作品を観ていて、さまざまなイメージが次々と浮かんできて広がり、現代アート特有の秘めた意識の世界に遊び魅了されたひとときだった。
今回の展覧会図録の表紙から。
開放的な女性像「泉のナナ」は、彼女のシンボル的作品。
”女は顔”なんて、とんでもない!とばかり。
展覧会会場内で撮影許可のあった「ブッダ」。
日本で仏像を観た彼女晩年の精神的作品に圧倒される。
こちらは昨年行った瀬戸内海・直島のベネッセパークで撮った写真。
奥にある「かえると猫」は自由奔放。
今年は美術館に17回ほど行ったが、この展覧会が一番。