映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた」「紅葉狩」

国立劇場で開催中の「歌舞伎鑑賞教室」に行って来た。

第1部の「歌舞伎のみかた」が始まると同時に場内が真っ暗になり、あの福山雅治の音楽が大音響で響く。場違いな展開で、皆さんビックリ。
舞台が明るくなって、進行役の中村隼人中村虎之介で、歌舞伎の廻り舞台、せりの仕組み、花道など舞台設備や歌舞伎の基本などをやさしく短時間で要領よく解説してくれる。

演目は「紅葉狩」(もみじがり)という舞踊劇で、歌舞伎で演奏されるー常磐津節(ときわずぶし)、長唄(ながうた)、義太夫節(ぎだゆうぶし)という3つの音楽の大合奏する芝居。
今回の「歌舞伎のみかた」では、この3つの演奏の違いを実にわかりやすく解説してくれた。

まずは、それぞれが使う三味線で、TVドラマ「ガリレオ」のテーマ曲を弾いてみせたのである。
これで、太棹(ふとざお)、中棹(ちゅうざお)、細棹(ほそざお)という三種類の三味線の音色の違い、演奏テンポの違いが、見事にわかった。
続いて、語り手である太夫さんの節回しの違いを、聞きわける。
ガリレオ」で湯川准教授の決めゼリフである ”さっぱりわからない”と”実におもしろい”というセリフを3人の太夫がそれぞれ語ってみせた。
これで節回しの違いがはっきりと聴き取れるのだ。
現在最高視聴率をキープしている人気TVドラマ「ガリレオ」を取り入れて、団体で来ていた高校生たちにも、大うけ。
“マシャ”に、”実におもしろい”解説だった。

福山雅治は、猿之助襲名披露用の祝幕を贈ったことでも有名だし、これから映画主演第2作「真夏の方程式」、主演第3作「そして父になる」(カンヌ映画祭受賞作)の公開が控えており、当分目が離せない。