映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ダークナイト ライジング」

大興奮の「ダークナイト」から、待ちに待ったクリストファー・ノーラン監督版の「バットマン」3部作の最終章。
165分長さはまったく感じさせない面白さ。

今回初登場のキャットウーマンことセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)、怪人ベイン(トム・ハーディー)ともに脇役にまわり、あくまでバットマン=ブルース・ウエイン(クリスチャン・ベイル)の再起物語に徹したところがみどころ。

バットマンとしてではなく、マスクなしのブルース・ウエインというひとりの人間が強い意志で立ち上がる姿に感動する。
前2作の物語がきちんと繋がって、最後はヒーローではなく人間賛歌となっている。
そして、ピリオドが打たれた後に、次の人間の意志が試されるという壮大な展開で3部作が完結する。
まだまだ、もっと観たい!と多くの観客が思ってはいるはず。

邦題は「ライジング(RISING)」だが、原題は「RISES」。
意味が違ってくるのだが、日本人に取っ付き易い題名にしたのだろう。
そういえば、ジェームズ・ディーン主演の名作・邦題の「ジャイアンツ」も原題は「GIANT(ジャイアント)」で、テキサスの大地をさす原題なのだが、邦題では複数形となってしまった不思議。