映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

国立劇場10月歌舞伎公演

今日は、国立劇場10月歌舞伎公演
「開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)」を観てきた。

ちょとしたハプニングが。
尾上菊五郎が、舞台でセリフ「今日は母の命日」と言うべきところ、「今日は自分の命日」と言ってしまう。それに、菊五郎自らが笑ってしまい、つられて共演者たちも苦笑し、しばし中断。
明治7年以来の復活狂言とはいえ、大幅なアレンジを加えた新作歌舞伎ということであり、現代語的なセリフが今ひとつだった。セリフを含む脚本(国立劇場文芸課)が充分練られていないようだ。

南総里見八犬伝」で有名な曲亭馬琴作ながら、現代的な照明や舞台装置があり、ちょっと違和感を感じた。

でも、宙乗りにみどころあり。
舞台両脇から菊五郎菊之助が、”両宙乗り”にて、術譲り伝授を演じる。
菊之助は、踊りながら術を会得し、まるで世界体操・つり輪演技のように何回かの宙返りも実に美しい。
内村航平選手も真っ青?