映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

瀬々敬久監督と山崎ハコさんが語る 「ヘヴンズ ストーリー」

”第17回しんゆり映画祭”の最終日。
川崎市アートセンターへ、”21世紀の『罪と罰』”という瀬々敬久監督「ヘヴンズ ストーリー」を観にいってきた。
さすが、「日本映画大学」のある街・新百合ヶ丘だけに、入場券は完売で満席だ。

全9章・上映時間4時間38分、最後まで飽きることなく画面に釘付けの体験だった。
堂々たる作品で、第61回ベルリン国際映画祭・国際批評家連盟賞を受賞したのも、うなづけた。

拍手での上映終了後は、
瀬々敬久監督と山崎ハコさんをゲストにトークが開催された。
監督は、8ミリ映画を作った時に山崎さんの音楽を勝手に使ったほどのファンだと紹介していた。

観客からの質問時間が多く、
「”蝉の抜け殻”は、”時間とともに薄れる記憶”や”若年性アルツハイマー”とダブって映像化しているのか
という質問にも、「加えて、”中身が無い人形”にも通じる。」という瀬々監督の回答。

瀬々監督は、「単なる社会派ドラマにしたくなかった。」と、あえて”闇の復讐屋”と”人形舞台”を登場させたとことも披露していて、日本映画大学の学生には貴重なトークだったのではないか。