2008-07-21 「RURIKO」 ”この小説に一番驚き、 一番感動したのは、 私かもしれません。 浅丘ルリ子”なんと現役女優・浅丘 ルリ子の私生活を、林真理子が小説化。 石原裕次郎に初恋、小林旭が恋人で、石坂浩二と結婚、離婚、幾多の恋人をもち、現在も20歳年下の俳優がいるという常に恋している美人女優の世界。デビュー作「緑はるかに」(1955年)から、ずっとリアルタイムで彼女の映画を観てきたから、読み始めたら面白く、一気に読んでしまった。演技にはじめて開眼し脱皮した「憎いあンちくしょう」(1962年)のくだり、小説には名前が出てこないが、私も注目していた蔵原惟繕監督との恋人関係など、”なるほど”とおもわせる展開にも興味深々。そして元恋人小林旭と結婚した美空ひばりとの変わらぬ友情が新鮮で、ひばりの孤独感を鮮やかに描写していた。昭和の2大スター、裕次郎とひばりの素顔をも描きだした一冊。