森村泰昌「美の教室、静聴せよ」展
ゴッホの自画像やモナリザの名画や女優に扮したセルフポートレート作品で世界的に注目されている美術家・森村泰昌。
その展覧会が横浜美術館で開催されている。
フェルメール、セザンヌ、ゴッホといった西洋の名画に扮する作品と三島由紀夫の姿など約80点が展示。
単に作品を展示した従来の美術展と違った趣向がほどこされていて、創造性が大いに刺激される演出となっている。
展示作品を作家自身が案内し、作品を創る過程や、使用した衣装を展示したりと、美術作品全体を”体感”できる素晴らしい展覧会であった。
「美の教室」「Bi(=美)-class」での授業は、入口で音声ガイドが手渡され、6つの展示室分の森村自身の解説授業を聞きながら作品を鑑賞する。
ホームルームから放課後まで、最後には終了試験もあるのだ。
こんな美術展は初めての体験。
授業を受けている過程で、模倣、再生、創造、を体感する。
そして、強烈な美のショックを受けることになる。