映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

驚愕のラストシーン

前回書いた「ラッキーナンバー7」には驚きのラストが用意されていた。

サスペンス・ミステリーやSF映画の楽しみのひとつに、最後に、あっと!驚く「どんでん返し」があることだ。

そこで、私が選ぶ
「驚愕・衝撃のラスト」映画ベスト5(製作順)


 「サイコ」(60年)
 「猿の惑星」(68年)
 「ステイング」(73年)
 「ユージュアル・サスペクツ」(95年)
 「シックス・センス」(99年)

この5作品を、未だ観ていない幸せな人達のために”何が衝撃なのか”は、ここでは書かない。

だが、最近発売された「猿の惑星」のDVDでは、カバーにあの驚愕のラストシーンが写っているではないか。

あまりに有名となった映画は許されるとでも思っているのだろうか。
これは明らかにルール違反。



ただ単に「ラストシーンの傑作」映画といえば、

 それは「第三の男」(49年)。

映画が早いテンポで展開してきただけに、一転して長いワンシーン・ワンカットが映像的に効果的だった。
しかも、これまでの映画の約束ハッピーエンドで結ばれるはずのラストシーンが無言の行き別れというショック。
すごい、うまい、うますぎる。

日本映画では、今井正監督「真昼の暗黒」(56年)。
「まだ、最高裁がある!」と絶叫のアップで終わる衝撃。

溝口健二監督「浪華悲歌」(36年)での、ヒロイン山田五十鈴が毅然として夜の街を歩むラストシーン。

他にも、「山椒大夫」母子の対面、「赤線地帯」しず子の手招き、など溝口監督はラストシーンに命をかけていたのではと思うほど、うまかった。