映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

映画は時代を映す鏡。実にタイムリーな映画だ。
原題は、「THE POST」(ワシントン・ポスト紙)。
日本題名「ペンタゴン・ペーパーズ」は、ベトナム戦争時に国防総省(ペンダゴン)がベトナム戦争について客観的な調査・分析をした大量の最高機密文書のこと。
政府が隠したその機密文書を公表すべく動くワシントン・ポスト紙記者らの姿を描く。

ワシントン・ポスト社主にメリル・ストリープ・記者にトム・ハンクス、という2大オスカー俳優を揃え、その時代の女性の苦悩を描き、誰にでも解りやすくみせる展開、グイグイ観客を引っぱっていく演出、
さすが!スティーブン・スピルバーグ監督。
ひとりでも多くの観客に見てもらいたいという監督の気持ちがあふれていた。
トランプ大統領のマスコミ圧力に危機感を得ての映画化だろう。

ラストは、民主党本部盗聴事件であるウォーターゲート事件発生が描かれて、記者の活躍が連続している歴史も示す。
名作「大統領の陰謀」が製作されたのは、1974年8月ニクソン大統領が辞任してから、わずか2年後だった。ハリウッドも頑張っている。

多くの日本人にも今観てほしい映画。