映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「宇宙人ポール」

新年のテレビは、WOWOWで全作放映中の「男はつらいよ」を数本観た。
ラストで寅さんの初売り風景を観ると、やはり”日本のお正月”だな〜という気分に。
映画館に足をと、気分的にコメディーを選択して観たのが、この映画。

ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のサイモン・ペッグニック・フロストのコンビが主演・脚本といっても、両作品共に未見だし、監督のグレッグ・モットーラも初めて。
だが、これは面白かった。

主人公の宇宙人ポール、何か既視感のある親しみある造形だが、それも当然で、ポールはスピルバーグ監督に宇宙人映画のアドバイスをしていたというのだ。

いってみれば、「E.T.」「未知との遭遇」をはじめとするSF映画や60〜70年代の映画のパロディ満載なので、リアルタイムで同時代の映画を観てきたものとして、うれしく、かつ笑えた。
笑いも下ネタが多いのだが、センスがあって、決して下品なウケだけを狙ったものではないところがいい。
私の後ろに座っていた映画通とおぼしき中年女性も大笑いしていた。

全体に”ゆるい”つくりにコメディーの味わいがある。
ラストは感動的で、この映画やはり大好きなSF映画へのオマージュを捧げた映画といえるのだ。