映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

心に残る映画音楽ベスト・テン

映画音楽といえば、1950年代後半の小学生から中学生のころ、ラジオで映画音楽視聴者ベストテン番組を聴いていたころを思い出す。
当時ベストテン第1位は、いつも「エデンの東」(55年)だった。
だから、私のなかでは、映画音楽=「エデンの東」。
いつベスト1から落ちるのかが楽しみで聴いていたような気もする。
「道」とか「鉄道員」などのイタリア映画も、「シェーン」や
OK牧場の決闘」などの西部劇もよく流れていた。

キネマ旬報社が、映画史を通して
心に残る映画音楽ベスト・テン”を発表した。

1位 男と女 (1966年、音楽/フランシス・レイ
2位 ゴッドファーザー (1972年、音楽/ニーノ・ロータ
2位 第三の男 (1949年、音楽/アントン・カラス
4位 ニュー・シネマ・パラダイス
   (1989年、音楽/エンニオ・モリコーネアンドレア・モリコーネ
5位 ウエスト・サイド物語 (1961年、音楽/レナード・バーンスタイン
6位 シェルブールの雨傘 (1964年、音楽/ミシェル・ルグラン
7位 スター・ウォーズ (1977年、音楽/ジョン・ウィリアムズ
8位 太陽がいっぱい (1960年、音楽/ニーノ・ロータ
9位 仁義なき戦い (1973年、音楽/津島利章
10位 死刑台のエレベーター (1958年、音楽/マイルス・デイヴィス

あれだけの記録的ヒット映画音楽だった「エデンの東」は、ベストテン選外であり、この曲はジェームス・ディーンと共にいまや忘れられたのか。
このベストテン、うれしいのは日本映画の「仁義なき戦い」がはいっていること。

単調だが鋭角的な音楽が繰り返され、それが手持ちカメラ映像とが一体となって興奮をかきたていた傑作だ。

日本映画の映画音楽といえば、「七人の侍」(音楽/早坂文雄)、「野菊の如き君なりき」(木下忠司)、「裸の島」(林光)、「怪談」(武満徹)が本命とおもっていたので、意外な結果に驚いている。