映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「イントゥ・ザ・ワイルド」


オスカー俳優ショーン・ペンが映画化権を10年越しで
獲得し、自ら監督に専念した映画。
これが監督4作目というが、

私は彼の作品を初めて鑑賞。

 

大学を優秀な成績で卒業した主人公クリスは、貯金を慈善団体に寄付し、家族に何も伝えずに、ひとり放浪の旅に出る。
目指すはアラスカ、”荒野へ”。

 

途中で出会う人たちとの交流が、なんとも温かく、自然の偉大さと物質文明とを対比しながら、主人公といっしょに旅する快感を味わうことができる。

これがロード・ムービーの醍醐味。
厳しい自然を映しだした映像美も堪能できる。

 

これがほんとうに実話だったのかと疑うほどの、崇高で純粋な生きざまを見せられて、素直に感動した。

 

映画配給会社に注文。
邦題の「イントゥ・ザ・ワイルド」という言葉から連想する世界とこの映画とはマッチせず、原作ノンフィクション小説と同じ「荒野へ」としたほうがよかったのではないか。