トム・クルーズ主演で、題名が「大いなる陰謀」とくれば、
サスペンス娯楽映画だとの誤解を与えそうだが、これは
れっきとした真面目な政治ドラマ。
来週公開のトム・ハンクスが下院議員を演ずる
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」などもそうだ。
映画「大いなる陰謀」は、アメリカの現状を憂う3人
上院議員(トム・クルーズ)が政治、
女性記者(メリル・ストリープ)がマスメディア、
大学教授(ロバート・レッドフォード)が若者の教育、
それぞれの立場を通して問題をあぶりだしていく。
ロバート・レッドフォードは監督も兼ね、教授の口を借りてストレートに語ることには
若干の抵抗もあるが、無関心の若者に対して警鐘を鳴らすメッセージは伝わってくる。