映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

映画業界の「53年問題」

見知らぬ乗客.jpg

" 「シェーン」著作権消滅
  53年映画 文化庁のミス確定 ”
  (07.12.19.日経新聞朝刊記事の見出し)

1953年公開の米映画「シェーン」の著作権が争われた訴訟で、昨日最高裁は「公表後50年を経過して著作権はすでに消滅している」との判断を示した。
                         
背景にあったのは、500円のワンコインDVD発売だ。
その発売を阻止すべく大手映画会社が訴えたもの。

私は廉価版DVD発売には大歓迎。
DVDやビデオのない時代に、往年の名画を新宿日活名画座や池袋文芸座、銀座並木座などで安い料金でいっぱい観て映画の魅力にとりつかれた私は、以後もう50年近くもの間、毎週のように映画館に通っている。
共有文化財産の名画は、ひとりでも多くの人に親しんでもらいたいと思う。

このブログでも指摘してきたことだが、そもそも日本では映画館入場料金とDVDが高価すぎる。
もっと安価で多くの人が映画を楽しめるような環境整備こそ文化庁に期待したいところ。

<写真>傑作「見知らぬ乗客」も53年公開