蕎麦屋めぐりのバイブル本がある。
北斎を描いた傑作漫画「百日紅」など漫画家としての活動を引退し、江戸風俗研究家としても有名だった杉浦日向子とソ連(ソバ好き連)編著の「ソバ屋で憩う」(新潮文庫,1999.11.1刊)である。
数年前、十社の出向者で仕事をしていた頃からソバ好き連中とこの本に掲載されている店を、順にめぐり歩いている。それは現在もなお続いている。
その本で、特にお勧めの蕎麦屋「特選五店 」は、
浅草「並木藪蕎麦」、
日本橋「室町砂場」、
西荻窪「鞍馬」、
高田馬場「傘亭」、
山形・旅籠町「萬盛庵」、
である。
一店だけ都内ではなく、山形県にある。
わが仲間の勝手ソ連としても、ぜひともあこがれの山形 「萬盛庵」へ行こう!と、この紅葉の季節に企画、ついに実現した。
山形特産の紅花を加えて作った名物”紅花蕎麦(べにきり)"は、細切り緬でのどごし抜群。
地元のお酒”出羽桜”と山菜天ぷらも、おいしかった。
この本、私の座右の本だ。