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第60回カンヌ国際映画祭で日本の河瀬直美監督の日仏合作映画「殯(もがり)の森」が、最高賞パルムドールに次ぐ、審査員特別賞(グランプリ)に選ばれた。
というニュースが昨日のこと。
その映画が、今日NHKのBSハイビジョンで放送された。
一般公開(6月23日)前の放送は異例のこと。
さっそく観ました。
感動の余韻にひたりつつ、今このブログを書いている。
「私たちはどこかに心のよりどころを求める。誰かの想い、亡き人の面影など目に見えないものに支えられて、私たちは生きている。」という授賞式での河瀬監督のテーマを語る言葉どおり、生と死を真正面から見つめ、それを見事に映像化しているところがすごい。
カンヌ国際映画祭では、このような独自のスタイル、作家性をもった監督が評価される。
そのカンヌで新人監督賞を受賞した「萌の朱雀」(97年)から10年。
その作家スタイルはますます磨きがかかってきた。
真に”映像作家”と呼ぶにふさわしい監督だ。