ベストセラー「ウェブ進化論」(梅田望夫著。ちくま新書。06.2.10.刊)を読んだ。
インターネットが登場して10年。私もブログを書き、それが全世界に即時発信されるなぞ、10年前には思いもよらなかった世界。
この世界にうとい私には、ネットの現状と展望が新鮮に感じられた。
この本の主題は、あの検索エンジン「Google<グーグル>進化論」である。
グーグルの30万台ものコンピュータが、365日24時間体制で「最も適した情報」検索しているという。グーグルは、ネットの「あちら側」の「巨大な情報発電所」で「知の世界の秩序を再編成」しつつあるそうだ。
「本当の大変化はこれから始まる」がこの本のサブタイトル。
人工知能が発明されて、コンピュータが意識を持ち、その結果人類はネットの仮想現実のなかに押し込まれてしまう−−−というのは、映画「マトリックス」(99年)の世界である。こんなことを想起させる本であった。
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