映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

ウオレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

10年ほど前、福岡の映画館にレイトショーを観に行ったときのこと。若い女性が列をなして並んでいたのでびっくり。場内は満員で、立ち見も出る盛況。いつも空いている福岡でのめずらしい経験だった。そのときの映画は、短編クレイアニメ「ウオレスとグルミット」で、日本初登場のときだった。



いまや世界中に多くのファンを持つシリーズ初の長編で、「ハウルの動く城」を退けてアカデミー長編アニメ賞を受賞した「ウオレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」を観てきた。

粘土細工をすこしずつ動かしてコマ撮りした手作りのクレイアニメの感触がなんともいい味をだして、素晴らしい出来ばえ。アニメ映画がコンピュータ・グラフィック(CG)全盛の時代に貴重な作品だ。



おなじみのテーマ曲にのって、自動起床装置から飛び出したコンビが仕事に駆けつける冒頭から、ウサギ男(狼男のパロディー)・敵役との対決までテンポ良く、笑いとスリルたっぷりの物語。

子供向けと勘違いしているのか、夜の部の上映時間をはずしている映画館がある。この作品は大人が楽しめる作品だ。レイトショーも実施すればといいたい。



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