映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

石田衣良著「I Love モーツアルト」

人気作家の石田衣良が書いた「I Love モーツアルト」(幻冬舎 06.3.5刊)を読んだ。

この本の特徴は、石田衣良がお勧めするモーツアルト・ベスト10曲のハイライトを収めるCDがついていることだ。もちろんその曲について聴きどころが解説されていて、この解説がなるほどとうなずけるものとなっていて、格好の入門書となっている。

交響曲第25番 ト短調」を聴くと、たしかに解説どおりに、映画「アマデウス」の衝撃的な冒頭シーンがよみがえってくる。

短調だからこそ暗く、悲しい雰囲気の調子」で、「サリエリによって語られる苦悩と恐怖の物語を象徴的に暗示している」という解説で納得。

ともかくCDだけでも1300円の価値のある本である。