映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

父といっしょに

今日は春分の日。お墓参り。

亡き父は、明治生まれの江戸っ子で、文化人だった。子供の頃から落語、明治座新国劇歌舞伎座の一幕見席など寄席や芝居そして映画館によく連れて行ってもらった。



お墓参りのあと、歌舞伎座へ行く。

3月昼の部は、曽我兄弟、静御前菅原道真という歌舞伎定番キャラクターがそろう。梅が咲く「吉例寿曽我」の次が、桜満開の「義経千本桜 吉野山」と、この季節ならではの絢爛な舞台が楽しい。

そして十三世片岡仁左衛門十三回忌追善狂言「菅原伝授手習鑑 道明寺」では、仁左衛門が渾身の演技で見せる。

はじめて1階桟敷席で観たが、1階椅子席より高い位置にあるので役者と同じ目線上にあり、その演技ぶりをよく味わえた。



帰りには、亡き父が好きだったそばを食べ、お酒を少々飲んで、父を偲んだ一日であった。



【画像:38582.jpg】

凛として気高い姿の片岡仁左衛門

(イヤホンガイドは高木秀樹さんが名解説をしてくれた)